防水は屋上をはじめ建物のいたるところに使われております。防水には様々な種類がありそれぞれの特徴を生かして用途に応じて使われています。 防水材料を大別すると『塗る』防水と『張る』防水に区分されます。
@『塗る』防水
液状の防水材料をかき混ぜ化学反応を起こして防水の膜を作る工法です。狭い部分の施工に向いています。施工する下地に不陸があると膜厚に薄い箇所が出来る可能性があるので、下地処理が重要になります。よく使用される『塗る』防水としてはウレタン塗膜防水 が知られています。
A『張る』防水
工場で加工されたシート状の防水材を貼り合わせる工法です。『塗る』防水よりも下地の影響を受けにくい特徴がありますが、シートのつなぎ目処理に職人の技量差が出やすい面があります。よく使われる『張る』防水としては塩ビシートや加硫ゴムシート防水が知られています。
B『塗る』+『張る』防水
『塗る』+『張る』防水として最も知られているのはアスファルト防水です。2層以上に重ねて施工しますのでとにかく丈夫で長持ちします。両防水の特徴を有しているので下地や施工者の不具合が生じにくい傾向があります。近年ではアスファルト防水の進化系である『常温工法』や『トーチ工法』も改修工事を中心に採用されてきています。